ジャンパー膝(ジャンパーズニー) バレーボール選手に多いケガ①
7月14日(土)集まった人数12名。
今回もありがとうございました。
下半期はコンテンツ記事の異常な少なさを改善します。
今回はバレーボール選手に多いケガのひとつ、ジャンパー膝についてまとめてみたのでもしよろしければご覧ください。
【ジャンパー膝とは】
画像引用元
http://www.matsuehari9.net/trouble/cat_cat160/
ジャンパー膝(ジャンパーズニー)
正式名称は膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)、膝蓋腱炎(しつがいけんえん)といい、ジャンプ動作やランニングなど、膝の曲げ伸ばし動作を繰り返し行うことにより膝蓋靭帯に炎症を起こすことで発症する膝のスポーツ障害です。
稀に悪化すると靭帯が完全断裂することもあります。
バレーボールやバスケットボールなどの跳躍スポーツに加え、サッカーやマラソンなど走る動作を繰り返し長時間おこなうスポーツにも多く発症します。
スポーツの種類やポジション、運動量により変化はありますが、膝の関節運動が伴うものであれば基本的にどのスポーツでも起こりうる可能性があるといえます。
【原因・発症しやすい人の特徴】
・オーバーユース(使い過ぎ)
・スクワットやレッグプレスなどでのミスユース(誤ったトレーニング方法)
・大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の柔軟性の低下
・短期間による体重増加、または重りなどを装着した状態での無理なトレーニング
・好発年齢10~20代で運動量の多い男性
(もちろん性別年齢に関わらず発症する可能性は誰にでもあります)
・環境の変化によりプレイヤーの体力や筋力に合わないオーバートレーニングを強いられた場合。(チームの移籍や小学生→中学生に進学した場合など)
・足底の衝撃が吸収されにくい靴やインソール(中敷き)
・骨の成長に対する筋柔軟性のアンバランス
(成長期の骨の成長に筋肉の柔軟性が追いついていない場合)
【痛みの出る部位】
ジャンパー膝の場合だと膝のお皿のすぐ下(1~3cm下方)の部分に痛みが出るパターンが最も多いです。
次に多く出るのが膝のお皿のすぐ上(1~3cm上方)
稀にお皿の下(7~10cm下方)に痛みが出ることもあります。
※直接的な外力、膝をぶつけて負傷した場合などの打撲(外傷)とは異なります。
画像引用元
https://nenoshiroishi.com/hizatuu/hiza1.html
【ジャンパー膝の重症度分類】
ジャンパー膝は痛みの程度によって大きく4段階に分けることができ、程度により対処法、治療法が異なります。
Ⅰ度(軽症)
スポーツは可能であるが、終わった後に痛みが生じる。
→大腿四頭筋(太ももの前面)のストレッチと疼痛部位(痛みを感じる部分)のアイシングをおこない運動の際はサポーターを装着するかテーピングを貼り膝関節への負担を最小限に抑える。
Ⅱ度(中等度)
プレー中やパフォーマンスレベルに支障はないが、運動前後に痛みが生じる。
→跳躍動作、痛みの出る動作の休止。
膝、股関節、大腿四頭筋のストレッチと疼痛部位へのアイシング。
スポーツをする場合はサポーターを装着。
Ⅲ度(重度)
常に痛みがあり、プレーのパフォーマンスレベルにも支障が出る。
→長期の運動休止とアイシング、痛みの出ない範囲でのストレッチ。
痛みが消失してからの運動療法(荷重なし)で筋バランスの改善を図る。
Ⅳ度(最重度)
膝蓋腱、靭帯の完全断裂。
→整形外科による靭帯の縫合手術後、長期の安静と保存療法。
【自宅で簡単2STEP!セルフメディカルチェック】
自宅で簡単にできる大腿四頭筋の柔軟性を確認できるテストです。
①まずはじめにうつ伏せに寝ます。
②ゆっくりと膝をお尻の方に曲げていきどこまで曲がるか確認します。
【チェックポイント】
膝を曲げた際にお尻と踵がしっかりとくっつけばOKです。
離れている距離が広ければ広いほど大腿四頭筋の柔軟性の低下が疑われます。
お尻と踵がついた状態でも曲げた側の股関節の前面が浮き上がれば同じように大腿四頭筋の柔軟性の低下が疑われます。(尻上がり現象)
【注意点】
膝を曲げる動作により膝、股関節または他の部位に痛みが出る場合はテストを中止してください。
ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)や腓腹筋、ヒラメ筋(ふくらはぎ)の筋肉が発達していることにより踵がつかない場合もあります。
画像引用元
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170824-OYTEW224437/
画像引用元
【まとめ】
ジャンパー膝は活動前のストレッチやⅠ度やⅡ度の活動可能段階でのアイシング、コンディショニングケアで充分な予防や痛みを緩和することが可能です。
病院でのMRIによる画像診断も有用な診断方法のひとつです。
無理をして運動を続けた場合1年以上痛みが引かない場合もあります。
もしご不明な点があればお近くの整形外科など専門医にご相談ください。
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